2007年 防府航空祭
2007/06/03



天候と腕のせいで写真の出来が心許ない ので、今回のレポートは久々にレポート付きです。Lレンズを使っている以上、装備のせいにはできまい(汗


 今年も行って参りました防府航空祭。
私の航空祭への参加は二年ぶり二回目となります。

 気になる天候のほうは、曇り時々雨という憂鬱なもの。とはいってもフライトキャンセルは祝賀飛行の芦屋T-4航過とF-4デモのみだったので多少は救わ れました。ただ今回の雨雲はリモートの時間になると降雨現象をもたらしてくれる厭味な雲だったので、皆で空を恨んだものですw

 今回の防府航空祭は例年より一ヶ月ほど早い時期の開催となっておりまして、つまりこれは静浜基地航空祭の三週間後という形になります。両基地とも主力装 備機がT-7となった現在では、両方に展開するとどこかで見たような航空祭が二回あることになり、予行も含めれば若干食傷気味になってしまうのも事実(笑
 ですが、T−7の10機編隊は今のところ、防府でしか実施しておりません。
写真にすると防府の部隊マークが小さくて判別できないのは痛いところですが、10機編隊航過の迫力は中々のものです。


 では、まずオープニングフライトから行ってみましょう。
OPは地元の防府T−7と同居する陸自編隊が務めます。

早速SP塗装機を上げてくれる気前の良さにはホレボレします ~*


 離陸は2*2のフォーメーション。
防府はRWが遠いので、フォーメーションT/Oをしてくれるとなんとか絵になります。
雲が厚く思うような光量が得られなかったため、スローシャッターを強いられてプロペラが回転する絵となりました>結果オーライ
もっとも、普段だったらSP機で流し撮りなんてボウケンジャーなことはしませんがね(笑


 陸自も離陸です。
OH−6を先頭に、AHとUHのH−1フォーメーション。
背景にチラっと体験走行用の74式戦車が写るのが良い感じです♪


陸自機は一旦TWR前で芝を巻き上げつつ接地、それから離陸します。
じゃあさっき浮いたのは離陸じゃないの?否あれはエアタキシーです(笑
AH−1は明野のXATHの機体ですね♪


 離陸後30分、その間は祝辞があったり航学のドリルがあったり栄誉礼があったりしまして、
最後にスマイル防府(参考写真→)が開会宣言をし、いよいよ防府航空祭が幕を開けました。


 

  陸自fm、T−7fmの順にオープニングフライトを行います。


OPフライトに参加した機体が降りてきました。



お次はT−7のソロディスプレイです。
ハイレートクライ!誰が何と言おうとハイレートだ!

大編隊を適宜解散させながらソロの機動飛行を織り交ぜるというブルーインパルス系統の静浜式飛行展示、とは 対称的な防府のソロディスプレ展示はさしずめエアロック式とでもいいましょうか(笑
でもこれが凄いんです。
スリーシックスティーはもとより、ハイアルファ、レージーエイト、フォワードスリップ、ショートクローズT&G、失速反転、ハイレートクライム、さらには ナイフエッジまで決めてしまうデモは見所満点です。

このようにえげつない角度で突っ込ん できますw

ですが、地上では先ほどのOPフライトを務めたSPがエプロンへと転がってきていました。

・・・機動飛行とは言っても、T−7の静かなサウンドと小さな機体がハンディとなり、手前のSP機の方が注 目を浴びていた感は否めません(滝汗


 さて、SPに続き、T−7がゾロゾロと転がってきました。

この10機は次の航過飛行のためタキシングを開始したもの。防府は行動開始が異常に速い為、航過まであと 40分もあるじゃんとかいって余裕ブッこいてると痛い目見るんですよ<私は一昨年、ARブースでクダ巻いてたらタキシング見逃したクチです(爆


そしてフォーメーションテイクオフ。防府はRWが若干遠めなので、編隊組んでくれるとなんとか絵になります。



 防府のフライトはOPのあと、防府T-7はもとより近隣の基地や時には地上展示されていた機体も動員して各機航過飛行を行います。
様々な機体が観閲式のような形で順にワンパスしていく飛行展示の方法は空自航空祭ではあまり見られない形式です。


T-7の10機編隊は今のところ、防府でしか実施しておりません。
小型機とはいえ、10機も並ぶとその迫力はなかなかのものです。



中部以東では珍しい、T−400の航過もあります。
実はこっそりと地上展示機を上げているんですが。




そういえば、C−1のパスも珍しいですね、こちらではバイバイフライトでしか見られません。
こちらは美保リモートで、ワンパスで帰投です。

この後、芦屋のレッドドルフィンの航過が予定されていましたが、降雨現象によりキャンセルとなりました。


航過飛行のトリを務めるのは9機ダイアモンドFMになって戻ってきたT−7.
一昨年は10機デルタの後速攻でL/Dでしたが、防府の人もさすがに10機も
上げておいてワンパスのみじゃまずいということに気が付いたんでしょうか(笑


というわけで、航過したT-400は地上展示機となるために再び降りてきます。
通常バイバイフライトでしか見られないのでこういうライブシーンは美味しいですね。


以上で祝賀飛行は終了です。
機種はそろえても、各機一回づつパスするだけであっさり終了してしまうのはもったいない気もしますが、これが防府流みたいですw



築城より飛来したF−2の機動飛行が始まりました。

A/B炊きまくり、リモート飛来時は雨という防府マジック(失礼)によってヴェーパーもでまくりです。
会場では8Gの旋回とアナウンスされていたので、バンクは83°ですね〜
だって揚力Lを鉛直成分と水平成分に分けて、Gと釣り合わせてsin掛ければ・・・そういう計算にならん?
あっ なんだか自信なくなってきた・・・(笑


ナイフエッジパスを決めるF−2, ゴチになります!おかげさまで背中ゲット、お気遣い感謝です>P氏
えっとバンクが90°だと揚力の鉛直成分が無くなるからこういうフライトは計算上不可能・・・こうゆうのが数字遊びっつぅんですなw
空自の戦闘機は弛まぬ訓練で養われた根性とP氏のサービス精神で飛んでいることを忘れちゃいかん。(←その説明でいいん?)


A/B炊きまくりで八の字飛行や機動による減速、加速、ハイレートクライムなど結構な量の演目をこなしていかれました。
ハイアルファ・フライトからA/Bを炊いて無理やり上昇していく演技もやりました。 ん?F-16パシフィックデモチームの研究してるのかな?
F−2のフライトとしては今までに無いくらい面白かったです。雨降ってたので、写真は真っ白/機体は真っ黒だけどネ・・・
・・・やっぱ洋上迷彩は悪天候に弱い。いや、強いってことなのかw


これは驚き!インバーテッド・パスです!

嘘!会場上空でハイレートしたときのリカバリーのシーンですw



お次はONE−ONE−ALPHA−ROMEO,
エアショーの定番の地位を確立したエアロック・アエロバティックスチームによるデモです。
静浜に続き、またお会いしましたね〜 ちなみに私、エアロック所属・静岡出身のAさんとは静浜では会えないのに防府では会えますw

防府北はタキシーウェイが近いので、迫力あるシーンが撮れました。
でも、1/80じゃペラ一周しないのね・・・しょぼーん。


グーに握った拳をゴツゴツと突き出すのは、最近のエアショーパイロットのトレンドの挨拶らしいです<MAD師匠弁
もちろんノーマルのお手振りもありでした。スローシャッターでプロペラを回すのが曇りの日の私のトレンドです←一周して無いじゃん


凄い雨の中、激しい演技をするサニーさん。
上がったり、下がったり。
・・・だから写真は勘弁です^^; カメラが逝っちゃいます。
防府マジック恐るべし(ヤメレ)
それより、アクロを美しく撮る腕があるのか?って話ですが(汗




午後のリモートは築城のイーグルから。
ファーストパスは会場後方からファンブレイク、さすがわかってらっしゃる!ノートリでもバックリでした!
もっとも、解像度が悪いのは腕と防府ディフォの雨@リモートのためですがw


そのとき、地上では本来次のファントムの時に予定されていたVADSが唸りをあげておりました。
その理由は・・・来週を待てw

 
湿度が高いだけあって、なかなか盛大にヴェーパーが出ています。
そういえば、
防府のアナウンスではスリーシックスティー で掛かるGがF-15もF-2と同様8Gと紹介されていました。
私の記憶では、これは航空祭史上最大Gにおける旋回デモではないでしょうか?(笑



F-2と同様にイーグルもやりました。ハイアルファからオーギュメンター(A/B)を点火して無理やりクライムへ。
F-2と比較すると、F-15の方がエアブレーキ、アレスターフックなど稼動部が多く、見所の点ではF-15に軍配が上がりますw
フック出したままバーナー点火でハイレートっていうシチュエーションがグっときたので、連続シーンを掲載。


ラストパスはウイングウォーク>また背中チャンスですw
画像編集してて気が付いたんですけど、イーグルのウイングスパンと胴体の比って印画紙のアスペクト比に近似してますね。
だからイーグルは多くのマニアに愛されるフォトジェニックな航空機であるのかも知れません。
・・・・・。
・・・あっ トリミングしたのバレちゃったネ(自爆)



防府に同居する陸自機のデモが始まりました。
最初にUH−1のリペリング降下が披露されます。

どの航空祭でも大抵降下すると会場がどよめくんですが、その瞬間の一体感が好きです。


お次はOH−6のデモ。高機動を思う存分見せつけます。

OH−6はループが出来る最初の実用機だったり(確か)、この小ささで航続距離の世界記録を持っていたり(記憶では・汗)
小さいながらも凄いヘリなんです。なんていたってAH-1Zヴァイパーやブラックホーク、AH-64を鬼のように墜としたヘリです!
---元ネタが分からない方はニコラスケイジ主演の「アパッチ」を見てくださいませw絶対アパッチより機動性高くみえまっせ。


この後に予定されていたF−4ファントムの機動は残念なことに出発地の天候不順により中止となりました。><;
それに伴ってVADS射撃もキャンセルされました。っていうか、だから予定外のF−15に向けて撃ってたのね・・・


ショーのトリを飾るのは、我らがブルーインパルス。
彼らの演技は空自航空祭に欠かせない存在です。
だから、特に解説はしません(笑)




●地上展示機編●


今年で13年目となった防府のSP機、今年はコミカルに自衛官が描かれています。





 ノーマルのT-7は#905が出展 されました。シリアルからも分かるとおり配備後4年が経過しており、そろそろIRANなのかも知れません。
 T−7の兄貴分,T−5も展示され ました。お隣の小月基地からの飛来です。機番は一昨年と同じ。またお会いしましたね。T−5全機写真集への道は遠のいたけど<作る気なのかよ

 手前二機はT−7、奥の数字が一杯 書いてある尾翼(笑)がT−5です。T-34メンターを富士重工が熟成させた両機に共通するDNAが見て取れるでしょうか。ちなみに、エンジンもほぼ同じ ものを搭載しています。

 こちらは徳島からのTC−90で す。現在広報館などに展示されているB−65の進化型ですね。




 格納庫内にも#916が展示されて いました。こちらは子供の写真撮影用です
 こちらは新型のCH−47J、陸自 だとJA=農協と呼ばれている機体です(笑)
スポンソンの整形が意外とアバウトで驚きました(爆

 最近やっとチェッカー付けたレッド ドルフィンにも目が慣れてきましたがこちらが本家です。この塗装に決まるまでの間も、決まってからも紆余曲折がありますね(笑
 独特のラインを持つT-400ダイ アモンドワンの撮影はノーズの処理がトリガーです。

 えっこれは違反?(笑




 地上展示機の撮影で簡単に迫力を演 出するには、伏せりゃいいんです(暴言)
 でも、濡れたエプロンでこんなこと をしていると袖がぐちょぐちょになり、周りに白い目で見られます(笑
 それでも迫力ある写真のためには仕 方ありません。品行方正な一般人に白い目で見られ、時にはずれたズボンから見せパンしつつ濡れたエプロンに寝そべります。
 旅の恥は掻き捨てって言いますしね (コラ!)





 ノーズが丸いUH-1Hも展示され ていました。
ここでワルキューレが脳内再生されたらもう病気です。でもやっぱ、地獄の黙示録を思い出す・・・<ありゃHU-1Bや

 手前がUH-1H、奥が後継のUH -1Jです。識別点はノーズの形状とワイヤカッターの有無。
・・・偉そうに語ってますが、実のところUH-1Hは初見でした(爆

 OPでフライトした、明野XATH のコブラも展示されていました。<これじゃ分からんw
 普通のHPだったらフォローすると ころですが、当HPは普通じゃないので致しません(笑




 縦位置シリーズ#1
背景にチヌが入ってお気に入りの一枚。
 コブラに限らず、ローターが二翼の 場合は位置関係が重要です。
 エフトイでも発売されたチャーリー ワン。次は旅客機スケールじゃなくて、1/72で出してくださいね>長谷川さん

 ローアングルで見ると新幹線な本機 はハイアングルで見るとスヌーピーに見えます(笑




 あぁ、長いレポートだった。
重いだろうな、このページ。笑

 折れるんじゃないかと心配してしま いますが、グラマン鉄工所謹製のコイツには余計なお世話ですw
いっつも思うんですが、航空祭帰投などでこいつの翼が展開されるところを中々見られないんですよね。わずか数十秒の出来事なので、ずっと見つめていないと いけません。
 エアロックはフライト後、格納庫内 で展示されていました。
意外と小さい飛行機です。


顔が映りそうなスピナーが美しい。さすがアクロ機だ。

・・・セルが余ったぞ?


















★番外編★



格納庫内には歴代記念塗装機の写真集が展示されていました。 この展示パネル、何を隠そう当HPも一枚噛んでおりますw

以前当HPの全機写真集にお寄せいただいた写真に当該写真がありましたので、写真を提供していただいた方を再度煩わせお力をお借りしました。

AKIBA様、子天狗様(順不同)にはこの場を借りまして深くお礼申し上げます。






 AKIBA様撮影の94年特別塗装 機です。
 SP機の歴史は今年度で実に13年 目となりました。
 こちらは子天狗様撮影の「98年 度」航空祭特別塗装機です。
 こちらが拙作ですv 隣にはいつもお世話になっております、ヒコーキ雲佐伯様の作品も展示されておりました。




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